糖尿病は腎臓に何をするのか
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腎臓は、血液を昼も夜もこし続ける百万を超える小さなろ過器からできている仕組みです。糖尿病で高く進む血糖は、このろ過器の膜を年月のうちにすり減らし、血液にとどめるべきたんぱく質が尿へもれ始めます。この変化は長いあいだ静かに進みます。最初の知らせは訴えではなく測定です。
どの腎臓にも、血液をこす糸球体と呼ばれるおよそ百万の小さな単位があります。この単位の仕事は細かい選り分けです。老廃物と余分な水を通し、役に立つたんぱく質を血液にとどめています。選り分けをしている膜は、髪の毛のそばでもなお細い、ろ紙のように働いています。
血糖が長く高くとどまると、この秩序が崩れます。早い時期には多くの人でろ過器が残業に入ります。中の圧が上がり、血液をふだんより速くこします。速くなることは外からは害がなく見えますが、膜にかかる張りを高めます。年月のうちに膜が厚くなり、ろ過器を包む細胞がすり減り、ろ過器は以前ほど選り分けられなくなります。
膜がもらし始めたとき、尿へ移る最初のたんぱく質はアルブミンです。量ははじめとても少なく、ふつうの尿の検査ではとらえられません。この姿を微量アルブミン尿と呼びます。今日の腎臓の指針は、同じものに中等度に増加したアルブミン尿という名前を使っています。測るには朝いちばんの尿からとった小さな検体で足ります。
二つ目の指標は、こす速さそのものです。検査室は、腕からとった一本の管の血液のクレアチニンの水準を、年齢と性別の情報と合わせてeGFRの値を計算します。頭のeの字は推定という意味です。こす速さを直に測る機器はないからです。
こす力が減ることには、日々の暮らしに触れる結果がもうひとつあります。血液のインスリンと、腎臓から出ていくいくつかの糖尿病の薬が以前ほど速く片づかず、働きが思ったより長く続きます。腎臓の側の変化が血糖の低下の危険も上へ引くのはこのためです。低下の理由は、血糖はなぜ下がるのかを語る記事が集めています。
| 測定 | 何を示すか | どこから見るか |
|---|---|---|
| 微量アルブミン尿 | ろ過器の膜がもらし始めたこと | 尿の検体 |
| eGFR | 腎臓のこす力の推定 | 腕からとった血液 |
| 血圧 | ろ過器にかかる圧の荷 | 腕の帯 |
この二つの測定はなぜいっしょに意味を持つのでしょうか。傷みが誰でも同じ順を追うわけではなく、ある人では尿のアルブミンがまったく増えないままこす力が減るからです。片方だけを見ることは、その人での変化をまるごと見落とすことになります。ひとつの高い結果でも足りません。熱、尿の道の炎症、直前に行われた重い運動が、アルブミンを一時的に上げることがあります。ひとつの結果ではなく、いくつかの結果がいっしょに意味を運びます。
血圧のここでの重みは別の見出しです。ろ過器の単位は圧に敏感なつくりのため、高い血圧は、すでに上がっている内の圧をさらに上へ引きます。血糖と血圧は同じ血管の床にふたつの別の荷を乗せます。腕の帯が腎臓の見守りにこれほどよく出てくる理由もこれです。
糖尿病性腎症は長いあいだ何の訴えも与えません。痛みはなく、尿の見た目も変わらず、それ自身の疲れも出てきません。だから見守りは、訴えを待たずに尿と血液を決まった間隔で調べます。
進んだ段にはそれ自身の合図があります。足首とまぶたのむくみ、尿がよく泡立って出ること、食欲が減ること、説明のつかないだるさがこの群に入ります。これらは早い時期のではなく、かなり進んだ姿の合図です。静けさの意味もまさにここにあります。
進み方はひとつの向きだけではありませんが、二つの向きが同じ重さでもありません。2型糖尿病の人が何年も追われた研究では、早い時期に増えたアルブミンがある群で正常へ戻りました。それでも集まりの全体では、進むことが戻ることに重く出ました。早く気づかれた変化には追える進み方があります。測定の値打ちもそこにあります。
参考資料
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