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糖尿病について、みんなが尋ねること
診断を受けたばかりなら、ここから読み始めてください。どの記事の下にも、使った資料と更新日が残ります。ここでは何をすべきかは指示されません。それぞれの言葉が何を意味するのかを説明します。
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- 糖尿病とは何か、体では何が起きるのか糖尿病は、血液の中のブドウ糖が細胞に入って燃料になる仕組みが崩れてしまった状態です。膵臓が十分なインスリンをつくれないか、つくったインスリンを体がうまく使えません。ブドウ糖は細胞の中に入らず、血液にたまっていきます。医学の上での名前は糖尿病です。
- インスリンとは何で、何の役に立つのかインスリンは膵臓がつくるホルモンで、血液中のブドウ糖が細胞に入るのを助けています。食べたパンの糖に変わる部分は血液に入ります。インスリンはそのブドウ糖に細胞の扉を開けます。ホルモンが足りないか、細胞がそれを聞き取らないとき、ブドウ糖は血液にたまります。
- 1型と2型の糖尿病はどこが違うのか1型糖尿病では、免疫のはたらきがインスリンをつくる膵臓の細胞を壊してしまいます。2型糖尿病ではインスリンはあるのに、その働きを果たせません。片方は産生の喪失で、もう片方は使い方の問題です。この区別が、治療も進み方も年齢も違って見える理由です。
- 糖尿病はどんな検査で診断されるのか糖尿病の診断は、ひとつの測定ではなく、検査室で定められた四つの検査のどれかで下されます。空腹時血糖、糖負荷試験、HbA1c、そして症状があるときの随時血糖です。四つは同じものを測りません。その場の姿を映すものと、ここ数か月の平均を映すものがあります。
- 空腹時と食後の血糖は何を測るのか空腹時血糖は、食事が何もないときに体が自分の力だけで保っている水準を測るものです。食後血糖は、来た負荷をどれだけ早く片づけられるかを示します。二つは同じものの二つの時刻ではなく、別々の二つの能力です。片方が整い、もう片方が乱れていても不思議ではありません。
- HbA1cとは何か、なぜ三か月なのかHbA1cは、血液のヘモグロビンのどれだけにブドウ糖が貼りついているかを示す割合です。ブドウ糖はいちど貼りつくと離れません。赤血球は何か月か生きます。だから結果は一日ではなく、過ぎた何週間かの全体を語ります。三か月は、その跡がたまる窓です。
- 家庭で血糖値はどう測るのか家庭での測定は、石けんで洗った手、指の側面を一度だけ刺すこと、出てきた最初の一滴、試験紙という順で進みます。正しさを決めるのは機器の銘柄ではなく、この順そのものです。汚れた指や、押し出して取った血は、数値を本当の場所からずらしてしまいます。
- どんな食べ物が血糖値を上げるのか血糖値をおもに上げる栄養素は炭水化物で、それは甘いものだけでなく五つの食品の群に入っています。たんぱく質と脂質のほうは、上がり方の速さと時刻を変えます。本当の問いは、何が禁じられるかではなく、どの群が皿の上でどれだけの場所を占めているかです。
- 何を食べるかと、どれだけ食べるかのどちらが大事かこの二つは競い合っているのではなく、量のほうが上がり方の大きさを決め、種類のほうがその速さと長さを決めています。同じパンの一枚と三枚の差は、白い粉と全粒の差よりも大きいものです。ただし全粒の三枚が、白い一枚の代わりになるわけでもありません。
- 糖尿病の薬はいくつの群に分かれるのか糖尿病で使う薬は、その名前ではなく体のどこに働くかによって群へ分けられています。いくつの群になるかは、その一覧を誰がつくったかによります。下の表には九つの家族があります。箱の上の名前は商品名で、本当の区別は肝臓、膵臓、腎臓、腸のあいだの分担にあります。
- 低血糖はどうすれば分かるのか低血糖がひとつではなく二つの波になって来ることは、あまり知られていないことです。はじめの波はアドレナリンの鳴らす警報で、次の波は脳が燃料を失うことです。第一の波は震え、汗、動悸、突然の空腹をもたらします。第二の波は注意を散らし、話をつかえさせます。
- 血糖の手帳をつけるのは何のためか記録の手帳は、ひとつの測定ではなく、その測定がどんな条件のもとで出たものなのかを残しておきます。役に立つのはこの背景のほうです。ひとつだけで置かれた数値は、ほとんど何も語りません。同じ時刻にくり返された三十行のほうは、時刻ごとの型を見せます。
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糖尿病とは
17記事糖尿病とは何か →
- 糖尿病は寿命を縮めるのか糖尿病が寿命に何をするのかという問いの答えは、ひとつの数字ではなくひとつの関係です。診断が何歳で下されたか、そしてどの指標が目標の範囲に保たれているかです。若い年齢で下された診断は、広い追跡の記録でより大きな差を残しています。別の追跡は差が狭まる姿も見せています。
- 糖尿病とは何か、体では何が起きるのか糖尿病は、血液の中のブドウ糖が細胞に入って燃料になる仕組みが崩れてしまった状態です。膵臓が十分なインスリンをつくれないか、つくったインスリンを体がうまく使えません。ブドウ糖は細胞の中に入らず、血液にたまっていきます。医学の上での名前は糖尿病です。
- インスリンとは何で、何の役に立つのかインスリンは膵臓がつくるホルモンで、血液中のブドウ糖が細胞に入るのを助けています。食べたパンの糖に変わる部分は血液に入ります。インスリンはそのブドウ糖に細胞の扉を開けます。ホルモンが足りないか、細胞がそれを聞き取らないとき、ブドウ糖は血液にたまります。
- 糖尿病は遺伝するのか、家族にいると危険は増すのか糖尿病というものは、目の色のようにそのまま子へと伝わっていく性質のものではありません。遺伝によって受け渡されるのは病気そのものではなく、なりやすさのほうです。家族に糖尿病があれば危険は本当に増します。その増え方は、型と血のつながりの近さで変わります。
- 糖尿病は治るのか、ずっと続く病気なのか血糖の値が薬を使わずに目標の範囲へ戻ることは、2型糖尿病では実際に起こりえることです。指針はこの状態を寛解と呼んでいます。1型糖尿病のほうは、生涯にわたってインスリンを必要とします。続くものは何で、変わりうるものは何なのでしょうか。同じ問いに二つの答えが出ます。
糖尿病の種類 →
- 1型と2型の糖尿病はどこが違うのか1型糖尿病では、免疫のはたらきがインスリンをつくる膵臓の細胞を壊してしまいます。2型糖尿病ではインスリンはあるのに、その働きを果たせません。片方は産生の喪失で、もう片方は使い方の問題です。この区別が、治療も進み方も年齢も違って見える理由です。
- 1型糖尿病とは何か、なぜ現れるのか1型糖尿病は、免疫の仕組みが膵臓でインスリンをつくる細胞を誤って標的にすることで現れます。残った細胞では必要をまかなえず、血液のブドウ糖が上がります。甘いものや暮らし方とは関わりがありません。この過程は、本人が何も気づかないうちに何年も前から始まっています。
- 2型糖尿病とは何か、どのように育つのか2型糖尿病では、細胞がインスリンに以前ほど応えなくなることと、膵臓がその不足を埋めきれなくなることが同時に進みます。糖尿病のもっとも多いかたちがこれです。育つのに何年もかかります。血糖が上がるあいだ、症状のほうは静かなままでいます。診断は別の理由で出した検査で見つかることも多いものです。
- 境界型とは何か、「隠れた糖」とは何のことか「隠れた糖」というのは、医学で境界型と呼ばれている状態の、日常での呼び名のことです。血糖が正常より上で、糖尿病の診断が始まる境目より下という帯を指します。この帯では、のどの渇きや体重の減少といったなじみの合図が人に知らせません。名前もそこから来ています。
- インスリン抵抗性とは何か、糖尿病ということなのかインスリン抵抗性とは、細胞の扉を開けるインスリンの合図が、以前ほどの応えを得られなくなった状態のことです。膵臓が余分な分泌で不足を埋めているあいだは、血糖が正常にさえ見えます。この姿が何年も気づかれないのはそのためです。名前のついた病気というより、糖尿病がその上で育つ地面です。
- 妊娠糖尿病とは何か、出産のあとに治るのか妊娠糖尿病とは、血糖が妊娠中に初めて上がることを指し、多くの人では出産のあとに退きます。退くことは、記録が閉じたという意味ではありません。その後の年月で2型糖尿病になる見込みは高いままです。出産後の測定が見守りの一部であるのもそのためです。
症状と診断 →
- いちど下された糖尿病の診断は変わることがあるのか糖尿病の診断とともに置かれる名前は、病気そのものと同じくらい確かで動かないものだと思われがちです。しかし大人での1型と2型の区別は、最初の数か月にもっとも壊れやすい状態にあります。記録は、この区別がどれほどの頻度で書き直されるかを示しています。
- 訴えが出ないうちに糖尿病はどう見つかるのか糖尿病は訴えをつくらない長い時期を通り、その時期に姿を見えるようにするのはひとつの測定だけです。診断が訴えの順ではなく測定の順に落ちることが多いのはそのためです。指針が症状のない大人でも測定を話に上げるのは、この空白があるからです。では、この待ち時間を縮めることは何を変えるのでしょうか。
- 糖尿病はどんな検査で診断されるのか糖尿病の診断は、ひとつの測定ではなく、検査室で定められた四つの検査のどれかで下されます。空腹時血糖、糖負荷試験、HbA1c、そして症状があるときの随時血糖です。四つは同じものを測りません。その場の姿を映すものと、ここ数か月の平均を映すものがあります。
- 糖尿病の最初の兆候にはどんなものがあるのか糖尿病の最初の合図は、夜の眠りを断つ尿意、おさまらないのどの渇き、理由の見つからない疲れとして現れます。かすんだ視界と、意図しない体重の減少も同じ姿に加わります。1型糖尿病では合図が急に現れ、2型糖尿病では何年ものあいだ軽いままにとどまります。
- 糖尿病はなぜ強くのどを渇かせ、やせさせるのか糖尿病では糖の一部が血液にたまり、腎臓から尿へ移り、出ていくときに水もいっしょに引いていきます。体はその水を取り戻そうとするので、のどの渇きがおさまりません。同時に細胞は糖を中へ取り込めず、体は脂肪と筋肉の蓄えを燃料に変えます。水をたくさん飲むこととやせることは、だから並んで進みます。
- 糖尿病が疑われるとき、どの科のどの医師へ行くのか糖尿病が疑われるときの最初の入り口は、専門の分科ではなく一般の医師のところです。診断の検査を出すのも、その結果を読むのもその医師です。2型糖尿病の見守りも大半はこの段で進みます。内分泌の専門医は、姿が1型を思わせるときや、分類が定まらないときに加わります。
測定と数値
12記事検査結果の読み方 →
- 検査結果の紙はどう読むのか検査結果の紙では、結果そのものと同じくらい、そのそばに並ぶ列も情報を運んでいます。単位、基準の範囲、そして帯の外に落ちた行を示す印です。範囲は健康と数えられる集まりの分布から切り取られます。診断で使われる境目は別のところ、指針の中で立てられます。
- 空腹時と食後の血糖は何を測るのか空腹時血糖は、食事が何もないときに体が自分の力だけで保っている水準を測るものです。食後血糖は、来た負荷をどれだけ早く片づけられるかを示します。二つは同じものの二つの時刻ではなく、別々の二つの能力です。片方が整い、もう片方が乱れていても不思議ではありません。
- 経口ブドウ糖負荷試験とは何か経口ブドウ糖負荷試験は、量の決まったブドウ糖の液を飲んだあと、血液の糖が決まった時間の終わりにどこまで下りているかを測ります。ひとつの瞬間の値ではなく、負荷の前の出発点と数時間あとの状態が並べられます。待っている時間もこの試験の本体のほうです。
- 検査の前の空腹とはどういう意味か検査での空腹とは、何も食べないことではなく、熱量をとらないことを意味しています。ただの水はこの決まりの外にあります。お茶に入れた砂糖、甘いガム、真夜中に開ける冷蔵庫が姿を変えます。空腹を必要より長く延ばしても、結果がより正しくなるわけではありません。
- 尿の糖は何を意味しているのか尿に糖が見られることは、血液のブドウ糖が腎臓の取り戻す力を越えてしまったことを意味しています。腎臓はあるしきい値までは糖を血液へ戻します。そのしきい値を越えると、余りが尿へあふれます。だから尿の検査は、血液の状態の遅くて粗い影しか与えません。
HbA1cと平均値 →
- 血糖の単位はどう換算するのか単位の書かれていない血糖の数は、二つの目盛りの差が何倍もあるためそれだけでは足りない情報です。血糖の二つの書き方は決まった係数でたがいに換算されます。HbA1cの二つの目盛りのほうは、係数ではなく公表された関係式で換算されます。どちらが印刷されるかは国の水準で決められています。
- HbA1cとは何か、なぜ三か月なのかHbA1cは、血液のヘモグロビンのどれだけにブドウ糖が貼りついているかを示す割合です。ブドウ糖はいちど貼りつくと離れません。赤血球は何か月か生きます。だから結果は一日ではなく、過ぎた何週間かの全体を語ります。三か月は、その跡がたまる窓です。
- HbA1cはなぜ三か月ごとに見るのかHbA1cの三か月という間隔は、暦からではなく、生き物の仕組みのほうから来ています。赤血球はたえず入れ替わり、その寿命は数か月におよびます。集まりが新しくなるにつれて古い記録は流れから外れ、代わりに新しいものが入ります。間隔の長さを決めているのもこの速さです。
家庭での測定 →
- 家庭で血糖値はどう測るのか家庭での測定は、石けんで洗った手、指の側面を一度だけ刺すこと、出てきた最初の一滴、試験紙という順で進みます。正しさを決めるのは機器の銘柄ではなく、この順そのものです。汚れた指や、押し出して取った血は、数値を本当の場所からずらしてしまいます。
- 測定の回数はなぜ人によって違うのか測定の回数を決めているのは診断の名前ではなく、行っている治療が一日の血糖をどれだけ動かすかです。インスリンを使う人と、飲み薬だけの人とでは、必要な見守りが同じにはなりません。同じ人でも、この必要は一年のあいだ一定ではありません。数は規則の本ではなく、その日から出てきます。
- 同じ指からなぜ二つの違う結果が出るのか続けて行った二つの測定が違う結果を出すことは、機器が壊れたことではなく、測ることそのものの幅を示しています。試験紙の化学、しずくの取り方、血液の濃さが、どの結果もいくらか動かします。本当の問題は差があることではなく、その差がどれだけ大きいかです。
- 持続グルコース測定とは何か持続グルコース測定は、皮膚の下にある液のブドウ糖を追いかける小さなセンサーの仕組みです。指先からひとつずつ測る代わりに、数分の間隔で読み取りをつくり、結果を読み取り機や電話へ送ります。ひとつの点ではなく、一日じゅう伸びる切れ目のない曲線を見せます。
食べること飲むこと
18記事食べ物と飲み物 →
- 炭水化物とは何か、何種類あるのか炭水化物は食べ物の中の三つの主な栄養素のひとつであり、体へエネルギーを運びます。三つの下位の見出しがあります。でんぷん、糖、そして食物繊維です。はじめの二つは消化のあいだに分かれてブドウ糖に変わり、食物繊維は崩れずに道を続けます。ここでの問いは、三つがなぜ同じ家族と数えられるかです。
- 食物繊維は血糖にどう働くのか食物繊維は、消化の酵素が分けられない種類の炭水化物であり、ブドウ糖として血液へは移りません。血糖への働きは間接です。溶ける種類が胃の空になることを遅くし、食後の上がりがより広い時間へ散らばります。頂が低くなり、上がりがなくなるのではありません。
- 糖尿病で果物は食べられるのか果物は糖尿病で禁じられた食べ物ではなく、その中の糖は食物繊維と水とかさとともに来ます。まるごとの果物と果汁が分かれることを語る別の記事があります。ここでの問いは、その分かれ目がどこで終わるのかです。干した形とつぶした形はこの線のどこに落ちるのでしょうか。
- 甘味料には害があるのか甘味料のすべてが同じものではなく、二つの別の家族があり、体に残す跡もたがいに違います。害という問いの短い答えは、どの家族の話なのか、どれだけとるのかに依ります。高甘味度の甘味料は食事に数えるほどの炭水化物を加えません。糖アルコールの多すぎは消化に無理をかけます。
- お酒は血糖にどう働くのかお酒の働きは一方向ではなく、飲み物の中の炭水化物がまず上へ押し、お酒そのものが何時間もあとに下へ引きます。肝臓はお酒を片づけるあいだ新しいブドウ糖づくりを止め、この止まりが遅れて来る低下へ扉を開けます。二つの働きが重なると姿が入り交じります。
- どんな食べ物が血糖値を上げるのか血糖値をおもに上げる栄養素は炭水化物で、それは甘いものだけでなく五つの食品の群に入っています。たんぱく質と脂質のほうは、上がり方の速さと時刻を変えます。本当の問いは、何が禁じられるかではなく、どの群が皿の上でどれだけの場所を占めているかです。
量と表示 →
- グリセミック指数とは何か、役に立つのかグリセミック指数は、炭水化物を運ぶ食べ物が食後の上がりをどれだけ速くつくるかを並べる指標です。決まった量の炭水化物を運ぶ一人前が、基準となる食べ物とくらべられます。役に立つ面もかぎりも同じところにあります。検査室の条件は本当の食事にあまり似ていません。
- 一人前とは何か、どう量るのか一人前とは、その人が自分の皿に置いた量のことであり、表示の一食分は包みが仮に置いた量のことです。この二つは多くの場合かみ合いません。一人前を量るのに、はかりは要りません。手の大きさと皿の分け方が、家でも旅先でもそばにあるからです。数は要らず、割合を見れば足ります。
- 「砂糖不使用」とは何を意味するのか「砂糖不使用」という言い方は、製品が決まったしきい値より下の糖を運んでいることを示す、定められた表示の言い分です。炭水化物を含まないという意味ではありません。粉、でんぷん、糖アルコールはその包みにとどまり続けます。本当の知らせは包みの表ではなく、裏の表にあります。
- 栄養の表示はどう読むのか栄養の表示を読むことは順の仕事であり、その順はいちばん上、つまり一食分から始まります。この順を飛ばす人は、正しい数を間違った量について読むことになります。原材料の一覧も別の知らせを運びます。そこでは材料が重さの順に並ぶからです。量を知らずに残りの行を読み解くのは難しいものです。
- 炭水化物を数えるとはどういうことか炭水化物を数えることは、ひとつの食事にどれだけの炭水化物があるかを見積もれる技のことです。食事の制限ではなく、身につける計算の習わしです。食事のインスリンを使う人では量がこの見積もりに立ち、使わない人では食事の大きさを見るためのひとつの道です。
- 何を食べるかと、どれだけ食べるかのどちらが大事かこの二つは競い合っているのではなく、量のほうが上がり方の大きさを決め、種類のほうがその速さと長さを決めています。同じパンの一枚と三枚の差は、白い粉と全粒の差よりも大きいものです。ただし全粒の三枚が、白い一枚の代わりになるわけでもありません。
食事のリズム →
- 外で食べると何が変わるのか外で食べるときに変わるのは食事そのものではなく、それについて知られていることが減ることのほうです。一人前の大きさ、揚げ油の量、ソースの中の砂糖が台所に残り、皿には見えません。時刻の問題もあります。皿がいつ卓に来るかは、もう別の人の手にあります。
- どの飲み物が血糖を上げるのか炭水化物を運ぶ飲み物は上がりをもっとも速くつくる群で、その理由は中身と同じだけ、その状態にあります。砂糖の入った炭酸飲料、果汁、甘くした熱い飲み物がこの群に入ります。牛乳も自分の炭水化物とともに来ます。ただの水、ただのお茶、ただのコーヒーはこの荷を運びません。
- 朝の血糖はなぜ頑固なのか朝の数値が夜のあいだの肝臓と基礎インスリンのつり合いから出てくることは知られています。暁の現象で変わるのは、明け方にそのつり合いの片側へホルモンがいくつか乗ることです。人は何も食べず、眠りが続いているあいだに値が上がります。頑固さの源は食事ではなく、時刻です。
- 食べる順は血糖を変えるのかたんぱく質と脂が胃を遅くすることは長く知られていますが、ここでの問いはそれよりも狭いものです。同じ皿の上で何ひとつ変えず、順だけを変えると、食後の曲線が別の形を取ります。合わせた炭水化物は変わりません。変わるのは、血液へ届く調子のほうです。
- 食事を抜くと血糖はどうなるのかひとつの食事を抜くことは血糖をいつも下へ引くのではなく、肝臓が働き始めてたくわえのブドウ糖を血液へ渡します。次の食事では食欲と速さが増し、同じ皿がより大きく見えます。インスリンやいくつかの薬とともにでは、姿がすっかり変わります。つまり話は食べなかった炭水化物だけではありません。
- 間食は要るのか間食は誰にとっても欠かせないものではなく、要るかどうかは使っている治療が決めます。かつては三度の主な食事と三度の間食がほとんど決まった処方で、誰にも同じ表が渡されていました。今日では食事の数がその人に合わせて立てられます。治療の道具もその人によって変わるからです。
薬とインスリン
15記事薬の働き →
- 治療はなぜ時とともに変わるのか年月が過ぎるにつれて同じ治療は以前ほど働かなくなり、薬の一覧に新しい名前が加わります。この変わり方の理由は語られないことが多いものです。しかし2型糖尿病の性質の中には進んでいく向きがあり、治療も時とともにそれに歩調を合わせる必要があります。
- 糖尿病の薬の副作用にはどんなものがあるのか糖尿病の薬の副作用はひとつの一覧に収まらず、どの薬の家族もそれ自身の跡を残していきます。ある家族では胃と腸の訴えが前に出て、別の家族では血糖の低下の危険が前に出ます。この記事はどの仕組みがどの種類の働きを生むのかを語り、誰に何が出るかは語りません。
- 錠剤が足りなくなったらどうなるのか錠剤がある日、待たれた仕事をしなくなったとしても、それはその人がどこかで間違えたという意味ではありません。口からの薬は、すでにある仕かけに無理をさせて働き、その仕かけが弱まるほどつかまる場所が減ります。足りなさという言葉はここでは薬についての言い方であり、人についての裁きではありません。
- メトホルミンは何のためにあるのかメトホルミンは2型糖尿病でもっともよく使われる口からの薬であり、その本当の仕事は膵臓に無理をさせることではありません。働きの大きな部分は肝臓で現れます。組織がインスリンへ返す応えもいくらか立ち直ります。どう働くかを知ることが、そこから何を待つかも所に収めます。
- 糖尿病の薬はいくつの群に分かれるのか糖尿病で使う薬は、その名前ではなく体のどこに働くかによって群へ分けられています。いくつの群になるかは、その一覧を誰がつくったかによります。下の表には九つの家族があります。箱の上の名前は商品名で、本当の区別は肝臓、膵臓、腎臓、腸のあいだの分担にあります。
インスリン療法 →
- インスリンを始めることは失敗なのかインスリンへ移る提案は、多くの人で失敗した感じを呼び起こし、その感じが判断を何か月も遅らせます。しかしこの一歩は罰ではなく、病気が年月のうちに進む自然な経過のひとつの段です。このためらいには研究の文献で名前があり、何が判断を楽にしたのかも測られています。
- インスリンの種類にはどんなものがあるのかインスリンの種類をたがいに分けているものは、働きが体の中で時とともに描く曲線の形です。働きがいつ始まり、いつもっとも強い点に届き、どれだけ続くかが、あるインスリンがどの家族に入るかを決めています。この三つの指標を知らずに行う比べ方は宙に浮きます。
- インスリンはなぜ錠剤では飲めないのかインスリンはたんぱく質であり、消化の仕組みはまさにたんぱく質を分けるために働いている仕かけです。口から入るインスリンは、血液に届く前に胃の酸と腸の酵素に出会います。分けられずに残るわずかな取り分にとっても、腸の壁はきつすぎる関門になります。
- インスリンはどうしまうのかインスリンはたんぱく質であるため、しまい方の条件は細かい話ではなく、効きそのものになります。熱も凍ることも分子の三次元の形を崩し、崩れた形は元へ戻りません。開けていない箱と、使っているインスリンとでは、待たれるものもたがいに同じではありません。
- インスリンのペンとは何かペンは、インスリンを運ぶことと量ることをひとつの胴にまとめた道具であり、その説明はこれだけで済みます。おもしろいのは、部品がなぜこう組み立てられたのかということです。先が毎回新しくなること、胴がひとりのもとに残ることは別々の判断ではありません。
日々の使い方 →
- 薬の時間を逃したらどうなるのか抜けたひと回がどの薬でも同じ意味になるわけではないのは、働きの続く長さが薬ごとに違うからです。働きが長く続く錠剤と、食事のそばでとる短く働く薬とでは、その意味も同じにはなりません。本当の決め手は、薬が体にどれだけとどまり、その働きがどんな曲線を描くかです。
- 薬はたがいに効き合うのかひとつの薬の仕事は、同じ日々にとられているほかの薬や補助食品から離れて進むのではありません。たがいの効き合いは二つの向きに働きます。ある薬が糖尿病の薬の仕事を変え、あるいはそれ自身が血糖を動かします。だから一覧に新しい箱が入ると、一覧の全体が重みを持ちます。
- 注射の場所はなぜ変えるのか同じ場所へ何年も続く注射は、そこへ入れたインスリンが血液へ移る速さを静かに変えていきます。表面に小さなふくらみが見えるときもあれば、跡がまったく見えないときもあります。変わっているのは皮膚の下の組織です。注射の場所を変える本当の理由もこれです。
- 病気の日に薬はどうなるのか熱、嘔吐、あるいは下痢とともに過ぎる一日は、血糖を二つの別の向きから同時に引きます。病気のストレスがそれを上へ押し、食べられないことと水分の失われが下へ引きます。いくつかの薬のふるまいもこういう日には変わります。体の水分のつり合いと腎臓の速さが同じままではないからです。
- 糖尿病の薬は体重を増やすのか血糖を下げる薬は体重計に同じ跡を残さず、天びんをまったく動かさないものも、向きを逆にするものもあります。違いは偶然ではなく、薬が体の中でたどる道の直の結果です。体重計の動きの後ろには、ときに食欲が、ときに水分が、ときに尿へ逃げなくなった熱量が立っています。
症状と緊急時
9記事低血糖 →
- 運転中の低血糖は何を崩すのか運転席での仕事は、脳のもっとも高くつく働きを同時に、途切れなく動かし続けています。注意、目が道を走らせること、一秒の判断が同じ流れの一部です。血糖が下がり始めると三つがそろって弱まります。運転が崩れ、本人は崩れたことに気づき、それでも立て直しは遅れます。
- 夜の低血糖はどうすれば分かるのか眠っているあいだに起きる血糖の低下は、多くの場合、気づかれないままで過ぎていきます。起こすはずの合図が夜のあいだ弱まるからです。あとに残るのは朝へ運ばれた跡です。重い頭、汗をかいた夜、休まらないままの目覚めです。この記事はその跡を語ります。
- 血糖はなぜ下がるのか血糖はひとりでに下がるのではなく、どの低下も入ってくるブドウ糖と、それを細胞へ運ぶ働きとのあいだの食い違いから出てきます。抜けた食事、いつになく動いた一日、腎臓が薬を以前ほど片づけられないこと。この記事は散らばった理由をひとつの屋根の下にまとめます。
- 血糖が下がったときには何をするのか血糖が下がったときには、二つの仕事が決まった順に進んでいくことになっているのです。低下をすばやく引き戻すこと、そのあと本当に戻ったことを測定で見ることです。速く吸われる炭水化物がこれをします。チョコレートのような脂の多い菓子はしません。脂が吸収を遅らせるためです。
- グルカゴンとは何か、いつ必要になるのかグルカゴンは膵臓が出すホルモンで、インスリンとはちょうど反対のことをしています。肝臓の蓄えを促し、その蓄えがブドウ糖を血液へ渡します。薬のかたちは重い低下のため、つまり本人が自分だけでは立て直せない場面のためにあります。使うのは本人ではなく、そばにいる人です。
- 低血糖はどうすれば分かるのか低血糖がひとつではなく二つの波になって来ることは、あまり知られていないことです。はじめの波はアドレナリンの鳴らす警報で、次の波は脳が燃料を失うことです。第一の波は震え、汗、動悸、突然の空腹をもたらします。第二の波は注意を散らし、話をつかえさせます。
高血糖 →
- 糖尿病ケトアシドーシスとは何か糖尿病ケトアシドーシスは、インスリンの働きが脂肪の分解を抑えきれないほど弱まったとき、ケトンがたまって血液を酸の側へ動かす姿です。進み方は数時間から一日二日で重くなります。1型糖尿病でより多く見られますが、2型糖尿病でも起こります。この記事は姿の組み立て方を語ります。
- どの状況が待てないのか糖尿病で出会う問いの多くは次の受診まで待てますが、いくつかの状況はその日のうちの対応を求めます。分けるのは機器の数ではなく、体が出している合図です。意識、呼吸、嘔吐、そして傷です。下の表はこれらの合図を、指針の書き方どおりに並べたものです。
- ケトンとは何か、いつ見るのかケトンは、細胞がブドウ糖を十分に使えないときに肝臓が脂肪からつくる予備の燃料です。少しあることはふつうで、問題はたまり始めたときに出てきます。この記事は、ケトンとは何か、血液と尿がなぜ違うものを見せるのか、そしてこの話がいつ出てくるのかを語ります。
長い目で見ると
10記事どの臓器に及ぶか →
- 糖尿病は腎臓に何をするのか腎臓は、血液を昼も夜もこし続ける百万を超える小さなろ過器からできている仕組みです。糖尿病で高く進む血糖は、このろ過器の膜を年月のうちにすり減らし、血液にとどめるべきたんぱく質が尿へもれ始めます。この変化は長いあいだ静かに進みます。最初の知らせは訴えではなく測定です。
- 糖尿病はなぜ心臓に効くのか糖尿病ではまず細い血管が思い浮かびますが、心臓を養う大きな血管での変化は何年も静かに進みます。糖は動脈の壁でのプラークの蓄積を速め、血液の固まりやすさを高めます。心臓が別の見出しと数えられる理由がもうひとつあります。知らせ方が変わることです。
- 糖はどの臓器に触れるのか高いブドウ糖は臓器に直に触れるのではなく、まずそれらを養っている血管の内側の面をすり減らしていきます。傷みは二つの尺度でたまっていきます。細い毛細血管では目、腎臓、神経。大きな動脈では心臓、脳、脚です。二つの尺度は仕組みも速さも合図も別々です。
- 糖尿病は目に何をするのか糖尿病は網膜を通して目に触れ、網膜を養う細い血管がまずもれ、そして次に詰まっていきます。進んだ段ではもろい新しい血管が生えます。いちばん大事な点はこうです。早い段では視力がまったく崩れません。検査が訴えを待たず、目の奥を見るのもそのためです。
神経と傷と足 →
- 神経障害とは何か神経障害とは、血糖が長く高く進むことで神経がすり減っていき、伝わりが崩れることです。もっとも知られた形は足の指から始まり、両の脚を同時に上がっていきます。しびれ、ちりちりする感じ、灼けるような感じがこの姿の知られた合図です。別の枝は内臓の神経を取ります。
- 足はなぜこれほど大切なのか足が糖尿病で別の見出しと数えられている理由は、遠いからではなく、痛みの警報が黙るからです。痛みは警告の仕組みであり、その仕組みが鈍ると、小さな傷が大きくなるあいだ知らせが来ません。感覚の失われ、めぐりの減り、感染へのなりやすさが重なります。
- 傷はなぜ治りが遅いのか治りはひとつの出来事ではなく、順に進む連なりであり、高いブドウ糖はこの連なりの環をひとつずつ遅くします。出血が止まり、片づけが始まり、新しい血管が編まれ、コラーゲンが敷かれます。糖尿病ではこの順のいくつもの場所でつまずきが起きるため、小さな引っかき傷が何週間も閉じずに残ります。
管理と予防 →
- 合併症は防げるのか合併症のすべてをゼロにする道はありませんが、早い時期に立てられたつり合いは何年もあとまで効きを続けます。長く追った研究はこれを代謝の記憶と呼びました。完全な守りがどんな場合にも得られるわけではありません。遅らせることと軽くすることのほうは測られた結果です。
- 検査はなぜ症状がないうちに始まるのか細い血管の傷みは静かに始まり、視力が崩れないまま、訴えが出ないまま、感覚が減らないまま進んでいきます。症状が現れたときには戻ることが難しくなります。検査が症状を待たないのはそのためです。静かな時期を目に見えるようにする診察を前に置きます。時期は傷みではなく人に合わせます。
- たばこは糖尿病で何を変えるのかたばこは血管の壁を直に傷つけ、糖尿病がすでに無理をかけている道すじをもう一段狭めます。もっともはっきり測られている荷は心臓と脳の側にあります。腎臓と足のめぐりも取り分を受けます。その上にインスリン抵抗性が加わります。やめることの見返りは年月のうちに積み上がります。
日々の暮らし
9記事からだを動かす →
- 運動は血糖にどう働くのか収縮している筋肉は、インスリンにまったく頼らない道すじで血糖を下のほうへ引きます。収縮が始まったその瞬間から、ブドウ糖は細胞へ入り始めます。働きは運動のあいだだけにとどまりません。筋肉はそのあと何時間も、インスリンにより敏感なまま動きます。
- 運動は低血糖を起こすのか運動が血糖を下げるには、インスリンか、膵臓にインスリンを出させる薬がその場になければなりません。そういう薬を使う人では、低下は二つの別の窓で起きます。運動の最中と、運動が終わったあとです。二つ目の窓は眠りまで伸び、気づくのがいちばん難しいのはそちらです。
- 日中に体を動かすとはどういうことか日中の動きというのは、運動とは数えられないものすべての合計のことを指しています。立っていること、家事、階段、話しながら歩き回ること。この合計は血糖の上に測れる跡を残します。切れ目なく座っていることそのものは、別の荷です。運動場が要らないため、この領域は誰にでも開かれています。
体重と習慣 →
- 体重と糖尿病のあいだには何があるのか決め手になるのは体重計の数ではなく、脂肪が体のどこにたまっているかということです。2型糖尿病では、肝臓と膵臓にしみ込んだ脂肪がインスリンの仕事を崩します。同じ体重の二人の姿がたがいに似ないのはそのためです。体重は強い要素ですが、ひとりで働く要素ではありません。
- 体重を減らすのはなぜこれほど難しいのか難しさの大きな部分は意志の外にあり、体重を減らすことに体は二つの別の道から抵抗します。使われるエネルギーが思ったより下へ行き、空腹の合図が強くなります。この抵抗は数週間で終わるものではありません。測定を行った研究では、一年が過ぎたあとでも元の秩序への戻りは見られませんでした。
- 血糖を下げる植物は本当に役に立つのか血糖を下げると言われている植物について、手元にはっきりとした答えはないままです。それは研究どうしが合っていないからです。シナモン、クロム、フェヌグリーク、ベルベリンの総説には、小さな改善を伝えるものも、まったく差を見いださないものもあります。本当の問題は別のところにあります。
- 長く食べずにいることは糖尿病で何をするのか長い空腹は体を予備の燃料へ移し、糖尿病ではこの移りがどこへ行き着くかをその人の治療が決めます。インスリン、腎臓の状態、これまでの出来事が姿を分けます。食べることのそばで飲むことも断たれると、二つ目の荷が加わります。この記事はその分かれ目がどこから来るかを語ります。
経過と管理
4記事この記事は情報提供のみを目的としています。病気の診断でも、治療や用量の指示でもありません。治療の決定は、いつも主治医と一緒に行うものです。