インスリンとは何で、何の役に立つのか
· 2 分
ここから始めてください · 12件中2件目

インスリンは膵臓がつくるホルモンで、血液中のブドウ糖が細胞に入るのを助けています。食べたパンの糖に変わる部分は血液に入ります。インスリンはそのブドウ糖に細胞の扉を開けます。ホルモンが足りないか、細胞がそれを聞き取らないとき、ブドウ糖は血液にたまります。
インスリンはホルモンです。つまり血液で運ばれる合図で、それをつくるのは膵臓です。膵臓の中には島があり、その島のベータ細胞がインスリンをつくって顆粒に詰めます。血糖値が上がると、ベータ細胞はそれを測って顆粒を放出します。合図は短いものです。燃料が来た、というだけです。
ホルモン自体がブドウ糖を運ぶわけではありません。細胞の表面にある受け皿に座り、内側でいくつもの鍵を回します。筋肉と脂肪の細胞では、ブドウ糖の運び手が細胞膜に出てきます。ブドウ糖はその扉から中へ流れ込みます。肝臓では二つのことが同時に起きます。蓄えが開き、新しいブドウ糖づくりが止まります。血液の数値が下がるのはこのためです。ブドウ糖は消えるのではなく、場所を移します。
| 臓器 | インスリンがあるときに起きること |
|---|---|
| 肝臓 | ブドウ糖を蓄えに引き込み、新しくはつくりません。 |
| 筋肉 | ブドウ糖を取り込み、エネルギーに変えるかグリコーゲンとして蓄えます。 |
| 脂肪組織 | 脂肪の分解が止まり、蓄える働きが始まります。 |
インスリンは食後にだけ出るのではありません。ベータ細胞は一日じゅう少しずつ分泌していて、それは夜も続きます。向かいに立つのはアルファ細胞のホルモン、グルカゴンです。グルカゴンは肝臓に蓄えを開かせ、インスリンはその蓄えを閉じます。二つのホルモンはたがいを釣り合わせます。眠っているあいだ血糖値を一定に保つのも、この押し合いです。夕食から朝食までのあいだ、口には何も入らず、しかも眠っています。それでも脳は燃料を求めます。その空白のあいだ、肝臓は蓄えから少しずつ送り出し、インスリンが加減を保ちます。
糖尿病は、この合図がおもに二つのかたちで途切れることです。1型では免疫がベータ細胞を壊し、合図を書く細胞が残りません。2型では合図は書かれるのに、細胞がそれをよく聞き取りません。膵臓は不足を埋めようと余分に分泌し、やがて追いつかなくなります。世界保健機関の定義はこの区別をこう立てています。膵臓が十分なインスリンをつくらないか、体がつくったものを有効に使えないか、です。
- インスリンはどの臓器から分泌されるのですか。
- 膵臓からです。正確な住所は、膵臓の中に散らばった島にあるベータ細胞です。
- インスリンの分泌が少ないとどうなりますか。
- ブドウ糖は血液に残り、細胞は飢えます。のどの渇き、頻繁な排尿、疲れやすさが、この状態のよく知られた合図です。
- インスリンは血糖だけに関わるのですか。
- いいえ。脂肪とたんぱく質の釣り合いにも関わります。筋肉の細胞ではたんぱく質づくりを支え、脂肪組織では分解を遅らせます。
- インスリンという言葉の由来は何ですか。
- 語の起こりは、島を意味するラテン語のinsulaです。このホルモンをつくる細胞は、膵臓の中で本当に島のかたちで並んでいます。
参考資料
- Thota S, Akbar A. Insulin. In: StatPearls [Internet]. Treasure Island (FL): StatPearls Publishing; updated 10 July 2023.
- World Health Organization. Diabetes (fact sheet). Geneva: WHO; 14 November 2024.
- Ma J, Li M, Yang L, Xie Q, Fan R, Lu X, Huang X, Tong N, Duan Z. Pancreatic Islet Cell Hormones: Secretion, Function, and Diabetes Therapy. MedComm. 2025;6(9):e70359. doi:10.1002/mco2.70359